首の関節異常について

首や肩コリ、痛みを治すうえで真っ先に目を向けるべきは首の関節（頸椎）の状態です。

そもそも頸椎は7つの骨（椎体）が連なって構成され、本来は前方に向かってゆるやかにカーブして成り立っています。

そして、このカーブがあることによって、体重の約10%もある頭の重みを分散させる「クッション機能」が働き、首や頭の位置を背骨の真上に保つことが出来ています。

ところが、うつむきの姿勢や前傾姿勢ばかり取っていると、頸椎に過度な負荷がかかり大切なカーブが失われ始めてしまいます。

頭が2㎝前方に出るだけで、直立姿勢の場合に比べて2倍の負荷が頸椎にかかります。

体重60キロの方なら、約12キロの負担です。4㎝の場合だと、5倍の負荷となってしまいます。

現代人はスマホやパソコン、携帯ゲーム機など頸椎のカーブが失われやすい環境で暮らしています。

その他読書や勉強、料理や洗い物などの家事を行う時や電車・バスなどでの居眠り時など、多くの生活習慣においてうつむきや前かがみの姿勢をとっています。

こうした負荷に対し、多くの方は首回りの筋肉を鍛えることで対抗しようと考えています。

しかし、筋肉をいかに鍛えようと限界があり、使用し続けることで痛みに変わってしまいます。

このような首こりや肩こりは、わかりやすく言えば「首や肩の筋肉痛」です。

まだこの段階の症状であれば、筋肉のケアで不快な症状を取り去ることが可能です。

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