☆腰痛の原因を知る前に、骨盤の仕組みを理解しよう その④☆

腰痛の原因を知る前に、骨盤の仕組みを理解しよう その④

皆さんの腸骨の状態はどのようになっているでしょうか?

腸骨は骨盤の重要な部分であり、その健康状態が腰痛や姿勢に大きく影響します。前回までの記事で説明したように、腸骨の上端に弓なりに沿って広がる部分を「腸骨稜」と呼びます。

この腸骨稜は、骨盤の整列状態や筋肉の張り具合を評価する際の目安となり、整体においても非常に注目すべきポイントです。

腸骨稜のチェック方法

腸骨稜の状態を確認するには、両手の指でその縁をたどるのが最も簡単な方法です。

骨盤の外側に手を置き、骨の縁を感じながらゆっくりと指を滑らせてみましょう。理想的な腸骨稜は、縁がはっきりとしていて、触ったときに骨の形がしっかりと感じられる状態です。

反対に、縁が硬くなっていたり、筋肉や結合組織が凝り固まっていて指がうまく入り込まなかったりする場合は、腸骨稜の状態が良くない可能性があります。

腸骨稜の健康が体全体に与える影響

腸骨稜の状態が悪いと、骨盤の歪みが引き起こされ、腰痛の原因となることがあります。

また、骨盤の位置がずれていると、背骨や下半身のバランスにも影響を及ぼし、肩こりや股関節の痛みを引き起こすことも考えられます。

例えば、腸骨稜の右側と左側で状態が異なると、骨盤全体が傾いたり捻れたりし、それに伴って姿勢が崩れます。

このような骨盤のアンバランスは、長時間の座り仕事や立ち仕事が多い方に特に見られがちです。

左右の腸骨の違いを見極める

整体でのチェックにおいては、左右の腸骨の差異も重要な指標となります。

腸骨稜を触ってみると、右と左で高さや硬さが異なる場合があります。これは、日常生活での姿勢の癖や、片方ばかりに体重をかけてしまう習慣が影響している可能性があります。

例えば、片足立ちをよくする方や、片方の肩ばかりにバッグをかける方は、その影響が腸骨の左右差となって現れやすいのです。

まとめ

腸骨稜の状態をしっかりと把握することは、腰痛の予防や改善に向けた第一歩です。

日々のケアとして、腸骨稜を軽くマッサージしてみるのも良いでしょう。また、整体院でプロフェッショナルなチェックやケアを受けることで、骨盤の歪みや筋肉の硬直を改善し、腰痛のリスクを軽減することができます。