2022/04/18
4月の旬の食材にエビがあります。
「海老で鯛を釣る」といえば、粗末なものを使って高級な物を手に入れるという意味のことわざです。
なかでも真鯛は鯛の王様。
今では養殖が盛んとなったため比較的気軽に食べられるようになりましたが、昔から高級魚として知られ、「めでたい」にかけてお祝いの席や神事には欠かせない食材でした。
刺身の他、煮ても焼いても美味しく食べられます。
よく食べて、よく動き、よく休むという健康の3原則のうち、美味しい物をよく食べて元気になりましょう^^
花粉症と頭痛の関係⑤
今回は引き続き花粉と頭痛の関係についてお伝えしていきます。
日本ではスギ、ヒノキ、イネが代表とされる花粉が季節毎に飛び交っています。それぞれの花粉に対するアレルギー症状として鼻水や目のかゆみをはじめ、頭痛や咳、肌荒れなどが身体の反応として出現します。
2022年の花粉飛散量は、昨年と比べると北日本で多く、西日本で少なく、関東や東海では同程度と予想されています。2月末より寒気が弱まるタイミングでスギが開花し花粉症シーズンが到来します。スギにおいては3月中がピークで徐々に飛散量は少なくなります。花粉の飛び交う時期はそれぞれの植物によって違います。
スギ(2月〜5月)、ヒノキ(3月〜5月)は飛び交うシーズンが重複しており、両方のアレルギーを所持している方はつらい花粉症症状に悩まされることでしょう。この花粉症のことを医学用語では季節性アレルギー性鼻炎や季節性アレルギー性結膜炎と呼称しています。
花粉症の方は『鼻づまり』、『鼻水』で非常に苦労されます。もともと鼻の機能は外の酸素を吸入するだけでなく、ばい菌を排除する役割もあります。鼻がつまっていたら、ばい菌はどこにも排出されることなく、副鼻腔といった箇所にプールされます。
その状態が長引くと慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の状態になってしまい、膿が顔の周りに溜まることで頭痛症状をきたしたりします。
副鼻腔炎とは、その名前の通り副鼻腔内の粘膜が炎症により腫れることが原因で起きる病気です。頻度はそれほど多くないものの、副鼻腔炎が頭痛の原因となることがあります。
副鼻腔炎が頭痛を引き起こすメカニズムはまだ解明されていませんが、副鼻腔の炎症が三叉神経の近くまで広がり、三叉神経が刺激されることが原因の1つだと考えられています。
三叉神経は、名前のように大きく3つの神経(眼神経、上顎神経、下顎神経(かがくしんけい))から構成されており、おでこから顔全体に広がる神経です(図2)。そのため、副鼻腔炎による頭痛では、三叉神経の分岐点、上顎神経まで炎症が広がり眼の奥やおでこの辺りが痛むことが多いです。このときの痛みの程度は、人それぞれですが、雷鳴頭痛(らいめいずつう)と呼ばれるいきなり雷が落ちたように感じる強い頭痛が起きることもあります。
もともと頭痛持ちではない方で、鼻づまりの後に頭痛が起こり日常生活に支障をきたす場合や、頭痛が長引く場合は、副鼻腔炎による頭痛の可能性もありますので、早めに耳鼻咽喉科や内科を受診し、できればCTやMRIで副鼻腔炎の有無を診てもらうとよいでしょう。
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