☆★腰痛の原因の前に骨盤を知ろう②☆★

前回は骨盤の構造についてお話ししましたが、今回はその構造がなぜ重要なのかについて詳しくご説明します。

骨盤の構造

骨盤は以下の骨から構成されています：

• 腸骨: 骨盤の上部を形成し、腰の両側に位置します。
• 仙骨: 脊椎の下部に位置し、骨盤の後ろ側を形成します。
• 尾骨: 仙骨の下に続く小さな骨で、尾てい骨とも呼ばれます。
• 坐骨: 骨盤の下部に位置し、座るときに体重を支える部分です。
• 恥骨: 骨盤の前部に位置し、左右の恥骨が恥骨結合で結ばれています。

骨盤の役割と重要性

この複雑な構造が特に重要なのは、女性の出産においてです。出産時には、腸骨だけでなく恥骨結合も左右に広がり、骨盤が開くことで赤ちゃんが通りやすくなります。出産を控えた女性の体内ではホルモンの分泌が盛んになり、その影響で恥骨結合が大きく開いていきます。

出産時の骨盤の変化

出産時に骨盤がどのように変化するかを詳しく見てみましょう：

1. ホルモンの影響: 妊娠中、リラキシンというホルモンが分泌され、骨盤の靭帯や関節を柔らかくします。これにより、骨盤が柔軟になり、出産時に赤ちゃんが通りやすくなります。
2. 恥骨結合の拡張: 出産が近づくと、恥骨結合が緩み、左右に広がります。これにより、骨盤の開口部が広がり、赤ちゃんが産道を通るスペースが確保されます。
3. 骨盤底筋の役割: 骨盤底筋は骨盤の底部を支える筋肉群で、出産時にはこれらの筋肉が緩むことで赤ちゃんが通りやすくなります。

骨盤調整の重要性

そのため、骨盤調整を行う際には、腸骨だけでなく恥骨の状態も見逃すことができません。整体では、恥骨が皮膚病に関係する重要な場所とされていますが、これは骨盤の一部である恥骨が皮膚に関連する呼吸に大きな影響を与えるからです。

恥骨と健康の関係

恥骨は骨盤の一部でありながら、全身の健康にも影響を与えます。例えば、恥骨の位置がずれると、骨盤全体のバランスが崩れ、腰痛や姿勢の悪化を引き起こすことがあります。また、恥骨が皮膚に関連する呼吸に影響を与えることで、皮膚の健康にも関わってきます。

このように、骨盤の構造は女性の出産において非常に重要な役割を果たしているだけでなく、全身の健康にも深く関わっています。骨盤の健康を保つことは、日常生活の質を向上させるためにも欠かせない要素です。